俗・イベントリポート〜ファンレターズ〜

今終わったので感想をば。
毎回思いますが、現地で写真とって即うpしてたら日記がカオスになったので本編は翌日分として書きます。


内容面

作家とストーカーに関する物語
会話はなく、手紙のやりとりの中でストーリーが展開する

とは言っても、愚痴の形をとるなど口語体の柔らかい文面。
新しいスタイルの劇ではあるが、それほど違和感なく劇に入り込めたと思う。

また、公演後の舞台挨拶では
会場の雰囲気がぴりぴりしていたともキャストの両名は語っていた。
会場全体が劇の空間に入り込んでいたからだろう。



演技面

キャストは真田アサミ広田さくらの両名。
アサ姉がストーカー役で、広田さんが作家役。
今回は両方とも女性の役。

アサ姉の演技は
常月まといさよなら絶望先生)、エメレンツィア(護くんに女神の祝福を)などの
ハイティーン系を演じる感じ。
普通の女の子役の声。
ストーカー繋がりでまといっていうのが一番イメージつきやすいかと思う。
よくしゃべるまといってところだろうか。
ただ、まといの場合は
艶っぽさがあるけれど
今回の役はそれがないと感じた。
劇中でもなんでこんな普通そうな子が、とあるので
今回が恋愛型のストーカーではない点も含めて
役を再現されていたと思う。



広田さんはほぼ地声。
ただ悪い意味でなく、自然な演技だったと思う。


アサ姉はストーカーのキャラらしく軽くメンヘラな感じの役だった。
普段のセリフでは比較的明るく演じ、
切れたシーンでは非常にダークな感じに演じわけていた。
後者は声質としては聞いたことがある感じなのだが
いままでアサ姉はアニメでそういう役を演じられたことはないと思ったので
(汚い言葉を吐く役はなかったと思う、卑猥ではあってもw)、新鮮だった。
イメージとしてはでじこからシュールと笑いを抜いた感じ
今後シリアス系・ホラー系の作品に出演なさる際には聞けるかも。
正直ぞくぞくくる怖さがあった。


また明るいセリフもその内容と相俟って怖く感じられた。
明るさの中にも薄気味悪さを感じさせる演技ということでストーカー役としては大成功だと思う。
台詞的にはかなり過激だった。
つーか「殺してやる」はまだしも「キチ〇イ」ってまずくなかったっけ?とは思った。


広田さんは砕けた感じの演技がかえって作家の普通の人らしさ、本音っぽさを出していたと思う。


ちなみにアサ姉は3回、広田さんは6回ほど噛んで(ry


演出面


基本的にBGMと照明のみ。またマイクもなし。
朗読劇であるため激しい動きはなかったが、
アサ姉は名前を言う際には台本を下ろして前を向いて言うという動きをしていた。


総評


演技面では各々らしさが出ていたし、
会話をしない・情景描写をしない朗読劇というのは新鮮だった。
もっともオチは自分が深読みしすぎたためか物足りなかった。
作家が「主人公はハッピーエンドになるべき」というならば
ストーカー側ももう一捻り欲しかった気がする。

とはいえストーカー側のハッピーエンドってのは難しいとは思う。
及第点といえると思う。