舞台・銀河系ホームレス感想

公演が終わり、まる一週間やっと感想を書こうかと。

といっても長々と書きすぎると
まとまりがなくなるので
項目立ててコメントする形でいこうかと思います。



とりあえず、ストーリー再掲。

2071年、第ニ国際宇宙ステーション
     遊技場「きぼうランド」で働く少女は、
 宇宙ステーションに住み着いてしまった移民と出会う。
    2人は新たな夢を叶えるために歩き出すが、
     とんでもない事件に巻き込まれていく。
   地球から500km離れた、無重力ノスタルジー

  • 設定・ストーリーについて

前回公演月面半魚人は人魚姫のオマージュしたファンタジーなノリだったのに対して
今回はどっちかというと現代のちょっと不思議な話といった感じ
(まぁどっちも未来の話なんですけどね)。

たぶん前作はルナリアンといった架空の種族を使った所為でしょうが
同じ劇団の舞台で作品の場=宇宙が同じなのに
受ける雰囲気ががらりと変わったのは
とても印象的でした。
現代劇っぽかったためか今回は登場人物の心理描写が素敵でした。

テーマにこだわらない劇団が多い中
テーマにこだわった宇宙食堂らしさがでたのではないかと思います。


ただ、前作と設定が近いせいで
宇宙港がらみのところに
前回も見た感じがしたのが残念。


宇宙港側=上流・エリートvsそれ以外=下流

の図式は分からないでもない…というかむしろリアルですらあるわけですが
毎回その対立図式だと飽きるかも。

宇宙をテーマにするのと
階級による対立は別だと思うわけです。
後者を描くなら現代社会をテーマにした現代劇にしたほうが良いと思うし
勝ち組・負け組とかいまだ言われますしね)
なんか宇宙らしさが足りなかった気がしないでもないです(弱気)。


とりあえず確実に言えることとして

ホームレス分は足りませんでしたね。


個人的にはきぼうランドに住み着いたリアルホームレスが
周りと上手くなじめない少女と
きぼうランドで起きるいろんなトラブルに巻き込まれながらも
なんだかんだで解決し
徐々に周りに打ち解けていくストーリーだと思ってましたもん。



ん、半分当ってるな?


でも個人的にはもっとホームレスの生活中心のストーリーなのかと思ってました。
主人公である少女がホームレスを何度も追い出そうとするが
けっこうホームレスが憎めないやつで・・・云々みたいなくだりがあるかと。
その点に関してはちょっと拍子抜け感はありますな。

  • 演出面について

前回公演に関してはストーリーが後半若干超展開(矛盾?)でしたが
アクション面は迫力があったと思います。

今回は派手なアクションは少なく内心をみせる演出でした。


まぁロジャーの心情の変化はもっと描写があってもよい気がしました。
最初小悪党(むしろいい人)の感を出していたのに
いつのまにか外道になってましたし。
もうちょい苦悩感があってもよかったような。

とはいえ
それ以外はけっこう細かいところまで演技されててここは好印象。


例えば、
序盤の塞ぎがちな性格をうつむいて表現したり
暗闇の中でシャドーボクシングしたり
二人でひそひそ話をしてみたりetc

なかなか見てて飽きない演出でした。


今回は場面の切り替えを上下でしていたので
スピード感がありましたね。

もっとも、前回はまさに見上げるような高さを使った演出がありましたが
今回は場面の切り替えが主でしたので
あんまり立体感はなかったとも言えそうです。

まぁひとつのやり方としてはありかなと思いました。


ただ、おばかレトロフューチャーを自称するとはいえ
序盤のギャグシーンが意外と笑いを誘わないのはいかがなものか・・・。
それが持ち味なのかもしれませんが
一瞬場が


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             ̄\    ̄|/⌒|
            ⊂二    ./|   J ......

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  ̄\    ̄|/⌒|
 ⊂二    ./|   J ......


って感じになるのはなかなか・・・。


  • 役と役者について

全体としては
若手からベテランを集めましたといった感じ。
当たり前のことかもしれませんが
やっぱり人間関係を描くには年があまりに近すぎると…


前回の舞台で一番ひっかかったのはそこですね。


いっちゃなんですけど
役の年齢と役者の(見た目)年齢に開きがあった気がします。


アサ姉当時○歳→役14歳


の時点で


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             ̄\    ̄|/⌒|
            ⊂二    ./|   J ......

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  ̄\    ̄|/⌒|
 ⊂二    ./|   J ......



が止まりませんでしたもん。


一応言っておきますが別にここでは

アサ姉は(いくらなんでも)そんなに若くない!

ってことがいいたいわけではないですよ。


ただ前回舞台では役と年齢がけっこうはなれてるっていいたいわけです。

正直親子には見えない・・・せめて兄妹がいいとこ

の組み合わせがけっこうあったわけです。



今回も伊丹さんとアサ姉だとけっこう微妙なラインでしたが
伊丹さんの役はすでにCLANNADでいう風子の本体が存在しないバージョンでしたので
理屈ではありだなと思いました。


自分自身としては


は、もしやこれは噂には聞いていたウラシマ効果か!!


と公演中勝手に思ってましたが
オチとしてはCLANNADでいう風子の本体が存在しないバージョンもしくはスタンドでした。
ちょっと残念です。


ちなみに、このスタンドフラグ、見た皆さんいつ気づいたでしょうか。
自分はライカTUEEEEEEEEE展開始まったところでようやく確信しましたが
序盤から伊丹さんはアサ姉としかしゃべっておらず
フラグ自体はあったんでしょうね。

でもフラグ確信の自分でさえネタバレ時に

「あぁもう体が透けてきやがった」的発言のときに












ごめん、くっきり見える・・・










ほんとごめん・・・





と思ったのは自分だけでないはず・・・っていうか誰かいてくださいお願いします。


あ、年齢ネタに戻りますが
アサ姉とささきくみこさんが並んだときも
同年齢(の役)には見えませんでした。


実際のところはわかりませんが
独断と偏見によれば
たぶん二人はそんなに年は離れていないはず。


これはアサ姉が見た目若すぎて年齢不詳なのかささきくみこさんが逆おいおいなのか・・・悩ましいところです(おいおい。

まぁこの話題は危険なので闇に葬りましょう。


あと存在感があったのは
ミカチ役の吉岡さん。

演出としてそこまで体型的なネタをする必要性は疑問でしたが
演技としてはさすがプロ。
というか場が一瞬和むのがすごいなぁと思いました。
あとまさか裏切り。これは衝撃でした。
完全ノーマークでしたので。


正攻法(?)では天野さんも非常に存在感ありましたね。
なんか姉御キャラをやるために・・・といわんばかりの演技。
迫力という点では一番かもしれません。



とここまで書いてみて・・・そういえば、アサ姉について触れてないorz

序盤から終盤にかけて出ずっぱりなアサ姉
突発的な迫力にかけては
自分の中ではすごく定評があるのですが
今回も感情の爆発ともいうべき演技があって
鳥肌ものでした。

ただ今回はゆるやかに回りに心開いていく感じが表現されていたのが一番の好印象。
いままでもなかったわけでもないのですが(ローゼンメイデンのJUMとか)


舞台でゆるやかな心情の変化と急激な心情の変化の演技が
それぞれ絶妙なハーモニーを奏で・・・















ちょっとほめすぎたのでここらで止めておきましょうw

書いてて恥ずかしくなってきました、くさい台詞だし、素人だしwww

まぁともかく良かったわけです。
要はツンデレってましたからな。



とりあえずこんなところでしょうか。
あぁこれで自分のなかではちょっとすっきり。
ゆっくり眠れそうです。それでは〜。