ロス疑惑とか

本格的に触れようとすると
非常に疲れそうなので
かる〜く触れる程度で書きたいかなと思います。



☆逮捕状に困惑の表情=空港の交番裏で執行−三浦容疑者(時事通信) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080224-00000060-jij-soci


とりあえず日本では終わった感の強いロス疑惑ですが
米国ではまだ続いていたようです。


まさかの逮捕でした。
だって三浦和義氏って普通にテレビとかでまくってましたし。


とりあえずマスコミは大々的に報道してますが
正直あんまり分かってないようで・・・


やたら関係者にインタビューして



驚いた


って言うコメントばかり放送されています。








・・・いやぁ実に中身がなくていいですねw


それは驚くでしょうよ。
最高裁までいって確定判決をえているのに
それが覆されようとしているのだから誰でもびっくりです。



ただ、冷静に聞いてみるとちょっと違うようで。


正確に言うと
覆しているわけではないみたいなのです。


そもそも日本で裁かれるのと
米国で裁かれるのとでは別物ということみたいです。



確かに外国人が日本国内で犯罪をした場合、
外国で裁判が終了したからといって
日本で一切裁けないのかというと
確かに不当な気もするわけです。
特に重大犯罪――例えば殺人とか強盗とか――に軽い刑が科された場合
何ふざけたこと言ってんだ!ちゃんと裁判しろよ!ってなるのはやっぱり分かる。


でもそうはいっても同一事件。
まったく同じ事案を扱うわけです。
2回も同じ裁判受けなくちゃならないとすれば
大変な負担です。
ことそれが冤罪であればなおさら。

今回のロス疑惑については
なんか冤罪っていうのはためらわれがちなのですが
最近話題になった鳩山大臣の件でもご承知のように

冤罪(えんざい)とは、捜査や裁判の過程に問題が指摘されている刑事事件、およびその捜査・裁判の過程の問題を広範に意味する言葉。「無実であるのに犯罪者として扱われること」を指し、推定無罪の原則からすると、裁判において有罪とされ、この判決が確定の場合に限り該当する。しかし日本では、起訴有罪率の高さから「起訴された」イコール「犯罪者」と認識されやすく、裁判の結果無罪となった場合も冤罪と呼ばれる。

冤罪 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%86%A4%E7%BD%AA

っていうことですので
無罪が確定したこの事案も冤罪のひとつというべきでしょう。


冤罪として扱われていないのは
メディアの影響といわざるを得ません。
直接現場を見た人ならまだしも
それ以外は憶測でしかないのですから
裁判ですら確定されないことをいって
人を犯罪者扱いそりゃあ名誉毀損ものでしょう。


とまぁ冤罪の話はこのへんにしておいて
この妙な感じです。



もう一回裁判をしなくちゃいけない。
ここに何か違和感が生まれるわけです。






日本ではいわゆる一事不再理の原則というものがあります。

一事不再理(いちじふさいり)とは、ある事件について、確定した判決がある場合には、その事件について再度、実体審理をすることは許されないとする刑事訴訟上の原則。この原則に反して公訴の提起がなされた場合には、免訴の判決が言い渡される。

一事不再理 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%80%E4%BA%8B%E4%B8%8D%E5%86%8D%E7%90%86

これは憲法の根拠とするものです。

憲法第39条 何人も、実行の時に適法であつた行為又は既に無罪とされた行為については、刑事上の責任を問はれない。又、同一の犯罪について、重ねて刑事上の責任を問はれない。

この後段が一事不再理の原則を定めたというわけですね。

(厳密にいうと諸説が分かれていたと思うのですが
 一般的な解釈としてはこれで通じるはず。)



今回は一度確定した判決があるわけだから
同じロスでの事件をもう一度裁判しようとすると
これに抵触することになるわけです。




本当なら・・・ね。




今回の違和感はここなのです。
日本国内で同様のことをすれば
一事不再理免訴です(実務)。


ただアメリカだとそれができる。
なぜなら(最初に戻りますが)
アメリカにもこの事件に関する裁判権があるからです。


しかもこれ世界普遍の原理ではありません。
日本が属人主義を採っていて
アメリカが属地主義を採っているから起こるわけです。


要は
日本は日本人の犯罪は裁く
アメリカはアメリカ国内で起こった犯罪を裁く
という原則を採っているから(少なくとも殺人についてはみたいですけど)
こうなるわけです。


今回の件では逆は起こらないわけです。
どっちか一方に統一されてたら
もっとすっきりするんですが・・・。



なんかさらに踏み込んで
日本の警察が証拠を提供したりするのも問題はないっていってる報道もありました。

   / ̄ ̄\
 /   _ノ  \
 |    ( ●)(●)
. |     (__人__)  そりゃあ裁判権が違うのだもの当たり前だろ・・・
  |     ` ⌒´ノ   常識的に考えて……
.  |         }
.  ヽ        }
   ヽ     ノ        \
   /   く  \        \
   |     \   \         \
    |    |ヽ、二⌒)、          \

ってことなのでしょうが

個人的には釈然としません。



結局

やり直しじゃねーの、それ?


感があるんですね。



各方面では新証拠がどうこうって話題になってるようです。

ただ、なんで日本の裁判では出てこなかったものが
ここにきて出てくるのかは疑問です。


技術の発展でどうこうっていったって
争点はそもそも実行犯との共謀があったかどうかですよ。
言った言わないが決め手なのに
技術がどれほどの解決できるのかは謎です。

証言が採れたってのもありえるでしょうが
20年以上前の出来事をここにきて突然しゃべりだすってのも変です。
しかもそれを証明なんてどうしようもないわけで、
20年以上前の出来事について言った言わないになりかねません。
アメリカの司法制度についてはほとんどしらないのですが
状況証拠などを重要視するのであれば
被告人がほんとにやったかどうかとは全然別の話になります。
うまい作り話でも有罪になりかねません。

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          く  / /!   |   〃 _/__ l|   | |   |  |  | | ||ヽ
           \l// / |  /|'´ ∧  ||   | |ー、||  |  | l | ヽ
            /ハ/ |  | ヽ/ ヽ | ヽ  | || /|ヽ/!  |/ | ヽ
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  r'´ ̄ヽ            | |.ト     /  \
  /  ̄`ア             | | |  ⌒/     入
  〉  ̄二) やってないが   | | |  /     // ヽ
 〈!   ,. -'               | | ヽ∠-----', '´    ',
  | \| |  .お前の態度が  | |<二Z二 ̄  /     ',
  |   | |               _r'---|  [ ``ヽ、      ',
  |   | |   気にいらない >-、__    [    ヽ      !
  \.| l.              ヽ、      [     ヽ    |
    ヽ|              \    r'       ヽ、    |
                               ヽ、    | 

でもいいってことになりかねません。


当時からアメリカ側が有罪にできるだけの証拠を掴んでいたという可能性もありますが
じゃあなんで日本に協力しないんだよって話です。
しかもあえて今逮捕の意味が。
彼何度も米国行ってたらしいじゃないですか。



なんか真実とは別の変な要素が働いてる気がします。
あとそうそうそもそも迅速な裁判を受ける権利が(略

迅速な裁判(じんそくなさいばん)とは、刑事訴訟において訴訟活動を迅速に行なう裁判を言う。日本国憲法では、第37条第1項にこれを受けることが被告人の権利として定められている。

迅速な裁判 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%BF%85%E9%80%9F%E3%81%AA%E8%A3%81%E5%88%A4



なんかアメリカだから何やってもいい感があるんですけど。